旧暦の11月8日に各地で行われる“ふいご祭り”は、火を扱う刀鍛冶や金属加工職人のお祭り。“ふいご”とは、鍛冶場で火を起こすための送風機だ。このふいごを扱い、今も日本刀を作り続ける“匠”にその意義を聞いた。
千葉県の無形文化財保持者・松田次泰さんに日本刀の鍛錬を見せてもらった。砂鉄を原料とした和鋼を火床(ほど)で熱する。この時、ふいごを使って火床に風を送り、火の温度を調節する。 1300℃前後で熱した和鋼を折り返し鍛錬すると、金属組織が緻密になり、粘りが増すという。和鋼を鍛錬した後、さらに何度も叩き伸ばし、刀の姿を作っていく。そして、折れず、曲がらず、よく切れる日本刀が完成する。
刀匠である松田さんは、刀についてこう語る。
「刀は本来、家を守るとか、守護で持っていた」
歴史上、刀は神社のご神体になるなど、信仰の対象や人々の精神的なより所だった。しかし、第二次世界大戦後、日本の非武装化のためGHQが全国の日本刀を没収。これにより武器としての役割ばかりが強調され、今日に至っていると松田さんは考えている。 「刀を見ることで、自分のよこしまな気持ちや欠点を見つめ直し、断ち切る」
単なる武器ではなく、己の暴力性と向き合い心を律する美術品。その精神を伝承しようと、刀匠は鍛冶場に立ち続ける。


※the SOCIAL2017年11月公開分より

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